NPO法人ぽたらか・カンボジア

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◇第2回カンボジア視察 2017年9月

Branch Manager  ポルポト時代に5,6歳だった少年は親も兄弟も親戚もみんな殺され、無我夢中で生き抜いてきた。ろくに学校にも 行けなかったが、クメール文字はもちろん、少しぐらいなら英語もできるし、計算もできる。そんなバイクタクシーの おっちゃんの一人、小さいおっちゃんは女房に逃げられて子育ての真っ最中らしい。真面目だし、頭はいいし、性格が いいのでこの度、ぽたらかのカンボジア支店長に任命した。

 彼のバイクでウドンのお寺巡りをした。カンボジアではお寺に身寄りのない老人が世話になっていて、人々の寄付で 生きているという話を聞いたからだ。

 今年の4月にウドンのワットプラサートという寺院にいった。住職がポルポトの虐殺を海外に行っていたため逃れ、 帰国して寺を建てその法力の強さに国内外の信者が急増したという寺だった。やはり、十人ほどのおばあさんが参詣者 に花を売っていた。

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 今回、まず最初にその寺に訪れたところ、前回きたときよりは建物が増え、参道に土産物屋が並び、坊さんも3倍に は増えている。なんとなく違うなあと、感じたはものの、せっかく来たのだからと、伝えるべき重要な言葉だけクメー ル文字で書いてきたので、それを住職に伝えた。

『私は老人ホームを建てたい。介護の必要な身寄りのない人が入る施設です。』

住職はああそれなら、この人たちに聞きなさい。と身寄りのないばあさんたちを指さしてそれっきりだった。頭を剃っ たばあさんはこの寺に寝泊まりして、そこそこ貰いはいい。ことさらに施設に入りたいとも思っていないから、さして 興味はないようだった。
しかし、目の色を変えてその話に飛びついてきたのは頭を剃っていないばあさんたちだった。彼女らは寺の外で寝泊ま りしているらしい。





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 私は外で待っているバイクタクシーの小さいおっさんの所へ行って、首を振った。小さいおっさんは後ろにいる人に 向かって「ここじゃないって。」振り向くと私にしきりにそこに私を入れてってと、すがり付いていたばあさんが後追 いしてきていた。ばあさんは口を手で押さえ、びっくりしたようで、見る見る涙があふれ、号泣。私は慌てて肩を抱い て「ムンメンテー、ドウヴィル、タウナー。」(大丈夫だよ。戻るって来るから。)と慰めたんだけど、悪いことした なあと思って心が痛んだ。
でも、すぐ近くに、その寺はあった。









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 ウドンはクメール王朝があった場所、17,8世紀日本からは多くの武士が傭兵としてやってきて、キリシタン大名は領地 の女はもとより自分の妻子供まで硝石1樽と引き換えに売り飛ばしたというのだから、その女性たちは先に来た武士たち と所帯を持ち、ここウドンには150~200世帯は日本人がいたという。

 その後、王朝は滅び、日本の侍たちは忽然と姿を消した。おそらくカンボジア人として溶け込んでいったのではないだろ うか。名残といえば、ご朱印船で貿易をしていた商人たちが上方を中心として小麦粉の麺を伝えたという、それがウドン の始まり。







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 そういう日本と深いつながりがあるというのに、ウドンには日本人はもとより海外観光客もほとんど来ない。
そんな村に歴史のある彫刻のそれは見事な立派な寺が忽然と建っていた。その日は盆行事の最中で信者さんがいっぱい 集まっていたが、行事がなければ僧侶の修行と勉学の場所といった感じだ。

 法事の最中、私は住職にクメール語のカンペをそのまま差し出して読んでもらったところ、住職はにこにこ笑って建築 中の建物を差し、「それならあそこにどうぞ。」そばにいた信者さんもにこにこしてみんなで一斉にそこを指さす。ま だ、目的はないらしい。これ以上の具体的な話は私のクメール語能力が追い付かないので、後でお手紙を出しますと、 住職のお名前と住所を伺って帰ってきた。






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 他のNGOのように建物だけ建てて、後はお任せではその維持費の負担がかかるばかりで迷惑この上ない。そんな二の舞 はしたくないので、社会保障のないこの国で施設を維持していくことを考えなければならない。。

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 私たちがぽたらかを始めたきっかけはホームレスになるということは家族がないということに気が付いたからだった。だ から家族のない者同士家族になろうじゃないかと肩を寄せ合ってきたぽたらかだ。それを17年運営してきて最後の挑戦 とは。日本で孤独に死を迎える人に、あの悲惨な時代を乗り越えてきたからこそあるカンボジアの人々のやさしさとおお らかさに包まれて癒されてほしい。






temple  それは、お一人様のためのホスピスーカンボジアで受ける緩和ケアクメール伝統医学を中心に医療大麻で痛みを取り去 る。あのポルポトを生き抜いたカンボジアのお年寄りが安心して住まうことができる場所が一階にあり、静かな個室を 2階にして日本のゲストが住まい、最低年金程度の医療費滞在費によって、地元で雇う介護士の人件費等の運営費も捻出 できる。

 私は前回カンボジアで倒れたことがあって、その場に居合わせたカンボジアの人々は自然にさっと駆け寄って介抱して くれる。みんなで私が大丈夫だとわかるとそれはもう心からほっとした様子で喜んでくれるのには本当にびっくりしたこ とがある。 私は死ぬときにはカンボジアだとその時強く思ったものである。




         

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